2007年7月
その先生は家から45分くらいのところにある、『ボケ外来』という専門の診療科を設けてるK病院の部長先生。その学会では有名なんだろうね、たけしの『家庭の医学』という番組で、ボケについて取り上げられた時に出演されてたくらいだから。で、この日が正式にMRIを撮って診断をしてもらう予約がしてあって、仕事を休んで病院に連れて行ったわけよ。
MRI撮ってる間2時間くらいボ〜っとしてなきゃいけないわけで、ひたすら待つだけ。そのうちかみさんも午後から来てくれて、それでもまだ待ってて。これが大きな病院の現実なんだけど。
そしていよいよ順番が来て、診察室で話を伺ったんです。
ばあちゃんには、年齢相応の物忘れ程度の説明だけして安心させて、われわれだけ残されて本題に…。
結論は、「脳にある海馬が萎縮してきています。アルツハイマーの進度としてはちょうど半分くらいの病状になる」とのこと。おおよそ見当がついてて覚悟してたけど、この言葉は心臓に突き刺さったような衝撃だった…。
この先生実にいい人で、こんな遠い所まで通う必要はないから、薬は今の主治医に出してもらうように連絡しておくからと言ってもらえて。
この時処方されたのが「アリセプト(5mg)」。
しかし帰りの車中、ばあちゃんはホッとして元気に話しかけてくるけど、僕はどうしてうちのばあちゃんがって思いでいるから、すごく辛い会話だった。
その日の心の中での葛藤。
『どうして僕ばかりこんな目にあって辛い思いをしなきゃいけないのか。親父を15年前に亡くしてわからないままに家のことをやってきて、何もバチのあたるようなことしてないのに。それに、ばあちゃんだって、、、まだ70歳なんだよ…』