オマルの掃除は、使ったことに気づいた時にはしてた。
と言って、別にかみさんに報告することでもないし、きれいだったら彼女も何もしないんだから、ね。
でもある時、帰ってばあちゃんの様子を伺いに部屋に入る(これが日課になってたから)とちょっとウンチの臭いがしてる。オマルを覗くと驚くほど山盛りになっていて。もともとひどい便秘の人だから出るときには出るんだろうけど、そのままにしてもおけないから片付けようとした。そしたら「後で世話する人がきて片付けてくれるから、そのままにしておけばいい」って言うわけよ。もうこれが幻覚なんだよね。
でもまぁ、その時はきれいに片付けてあげた。
そして、僕より遅く戻ってきたかみさんと夕飯を食べてた時彼女に、「たまにはオマルの掃除もして欲しいわ」なんてイヤミ言われたけど、何も言わずに「ハイ」とだけ答えておいた。
でも、その日寝る前に「さっきはゴメン」と一言かみさんが言うのね。
どうやら(かみさんが様子を伺った時)正気になってたばあちゃんが、ウンチが出たこと、それを僕が片付けたことを話したらしい。
「別に…」
と言うと、次の言葉が降り注いできた。
「量はどれくらい? 色はどうだった? 硬さは?…」
その時、それを見て健康状態を推し量る必要があることを初めて知った。
春
1 年前