2009年10月17日土曜日

その頃には

アルツハイマー型認知症、これがばあちゃんの病名。
その特徴の一つに、『小刻み歩行』という症状があるんだわ。
ばあちゃんも間違いなくそうで、この春の彼岸にお墓参り(家から歩いて数分のところにあるんだけど) に行ったわけよ。
家を出てすぐのところにちょっとした坂道があって、そこにさしかかった時、「勝手に行ってしまう、止まらない止まれない」と言いながら、坂道を小走りに走っているような状態で下がっていって。それも歩幅が20センチもないくらいの状態で。
あわてて後ろから抱きかかえたからこけることなく立ち止まったけど。

その頃から、家の中で杖をついて移動するように、杖を買い与えてた。
普通に平坦なところを歩く時の歩幅は、せいぜい15センチ。
チョコチョコって感じで歩いてる。
よちよち歩きって感じ、歩き始めた子どものように、一歩一歩確かめるようにすり足で。

僕の家は典型的な古い田舎家屋。
全然バリアフリーなんて考えられてないから、いたる所に段差があって。
ちょっとした段差も、つまずく原因になるし、降りなきゃいけない時は、まだ不安なんだろうね。
だから、この頃に意識して、段差をなるだけ少なくするように踏み台を作ったり、何カ所も手すりを付けたりした。
ばあちゃんがコケて、痛い思いをしなくていいようにね。
そのくらいのことしか、僕にはしてあげられなかったから。